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事業転換で迷子になった時の立て直し術

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敬愛なる皆さま、こんにちは!
本日も「ミッチェル教えて!Q&A」、シェアさせていただきます。

【ご相談内容】

Q1: 事業の方向転換をしたものの、中途半端な状態になってしまいました。

お客様からも「結局何屋さんなの?」と聞かれる始末です。
どうすれば立て直せますか?



A1: これは事業転換でよくある「アイデンティティクライシス」ですね。

解決の鍵は3つの要素を同時に再構築することです。

 

アイデンティティの明確化。(Q3で詳細を書きます)

「何屋さん?」と聞かれるのは、
お客様の頭の中であなたのお店のポジションが曖昧だからです。

基本的なことに聞こえるかもしれませんが、
お客様がお酒以外に何を求めているかを徹底的に分析し、
独自の価値を定義してください。


②リソース配分の最適化。(Q2で詳細を書きます)

固定費を変動費に転換し、特に人材への投資を最優先に。

売上が上がるまでは低料金でも、
成果が出たらしっかりボーナスで還元する仕組みを作りましょう。


最後に
③経営者の現場関与(Q4で詳細を書きます)

机上の計画より、実際にお店に立って顧客の声を直接聞くことが何より重要です。



Q2: 赤字続きで資金繰りが厳しい状況です。それでも人材には投資すべきでしょうか?


A2:人件費には一番お金を循環させていい」という考え方に転換してください。
ただし、投資の仕方を工夫するんです

 

最初から高い固定給を払うのではなく、
「売上連動型」の報酬体系を構築しましょう。

優秀な人材には「売上が上がったら必ずボーナスで還元する」という約束をして、
Win-Winの関係を作る。

これなら資金リスクを抑えながら、モチベーションの高いスタッフを確保できます。

 

人材への投資を抑えると結果的にお客様満足度が下がり、さらに売上が落ちる悪循環に陥ります

逆に人材に適切に投資すれば、
お客様満足度向上→リピート率向上→売上向上の好循環が生まれるのです。



Q3: コンセプトを明確にするといっても、具体的にはどうすればいいでしょうか?


A3: コンセプト作りは「お客様の脳内分析」から始めます。
 

まず、なぜお客様はあなたのお店に来るのかを深掘りしてください。

単に「美味しいお酒を飲みたい」だけなら、高級スーパーで十分ですよね。
お客様はお酒以外の「+α」の求めているのです。

 


それは「非日常の空間」かもしれませんし、「気の利いた会話」かもしれません。
「美味しい肴」や「落ち着いた雰囲気」かもしれません。

この「+α」を特定できれば、それがあなたのコンセプトの核になります。

 


コンセプトが決まったら、店名、内装、メニュー、接客スタイルまで、
すべてをそのコンセプトに沿って統一してください。
お客様が「ああ、この店は〇〇の店なんだな」と一目で理解できるようになれば成功です。

ただし!
大きな設備投資をせず「今在るリソースから一歩」の感覚で踏み出すことです。
最小限で実現できることを考えてくださいませ。

 

Q4: 経営者として現場にどの程度関わるべきでしょうか?


A4: 特に事業転換期は、経営者自身が現場の最前線に立つべきです。
 

お客様の表情、何気ない一言、注文のパターン、滞在時間…
これらの情報は現場にいないと絶対に掴めません。
数字だけ見ていても、本当の改善点は見えてこないのです。

 

また、スタッフにとっても経営者が現場にいることで「この人は本気なんだ」という
安心感と信頼が生まれます。

特に売上連動型の報酬体系を導入するなら、経営者の本気度を示すことは不可欠です。


現場で得た生の情報をもとに、素早く仮説を立て、小さな改善を積み重ねていく。

この PDCAサイクルの速度が、
事業転換の成否を分けると言っても過言ではありません。


 

まとめ
 

事業転換の成功は「顧客価値の再定義」「柔軟な収益構造」「経営者の現場感覚」
この三位一体で決まります。
一つでも欠けると、
中途半端な状態からなかなか抜け出せません。

逆にこの3つが揃えば、必ず突破口は見えてきます。


あなた様の事業にかならず光が差し込む日が来ます。
 

【ミッチェルからのメッセージ】

事業再生の現場で、私がよくお聴きするのは「投資する順番」を間違えている経営者のお話です。
 

✅スタッフの給与は抑えたいけれど、自分のライフスタイルは下げたくない。
高級外車もブランドの服も手放せない。
✅お客様のニーズを分析する前に、見栄えの良い設備投資に走ってしまう。

断言しますが、
このような「見栄」「自分ファースト」が土台の思考では
どんなに頑張っても事業は好転しません。


成功する経営者とそうでない経営者の違いは、実は能力や資金力ではありません。
「利他の心」があるかどうかです。


お客様が本当に求めているものは何か?
スタッフが気持ちよく働ける環境とは何か?

この視点で物事を考えられる経営者のお店には、必ず人が集まります。


もしあなた様が今、事業で苦しんでいるなら、一度プライドを横に置いて
競合他店を徹底的にリサーチしてくださいませ。

そこで働くスタッフの表情、お客様の満足そうな顔を観察してください。

そして「なぜこの店は愛されるのか?」を素直に学んでください

 

答えは必ず「人を大切にしているから」に行き着くはずです。
 

今あるリソースを最大限活かし、まずは小さな一歩から。
お客様とスタッフへの「利他の心」を持って踏み出せば、
その一歩は必ず次の一歩につながります。


経営は「人対人」です。
その原点を忘れずに事業構築の道を歩んで頂きたく、願っております。

 


ミッチェル

2025年07月01日 14:14